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F.スパーク クラリネット協奏曲を演奏して

2019年12月15日菰野町民センターホールで行われた三重ユナイテッドウインドオーケストラのウインターコンサートにゲストクラリネット奏者として出演させていただきました。
贅沢なことにⅠ部のクラシックステージで「フィリップ・スパーク/クラリネット協奏曲」、Ⅱ部のポップスステージで「アドルフ・シュライナー/インマークライナー」を演奏させていただきました。

三重ユナイテッドウインドオーケストラ

今回呼んでいただいたバンドは三重県北勢地区を中心に活動している三重ユナイテッドウインドオーケストラという吹奏楽団です。全日本吹奏楽連盟のコンクールで毎年金賞を受賞するその実力はなかなかのものです。団員は20代、30代前半が多く、若いしっかりとしたサウンドで、楽譜に書いてある音符は確実に並びます。毎年ウインターコンサートという名前で菰野町教育委員会主催でコンサートをしていて、菰野町ゆかりの奏者をゲストに迎えています。菰野町に戻ってきたばかりなのにお声掛けいただきとても嬉しかったです。

スパークのクラリネット協奏曲

さて、この曲は吹奏楽愛好家から人気の高いフィリップ・スパーク氏が2003年に作曲しました。私は今までバンド伴奏として2楽章しか吹いたことがなかったので、かなりの挑戦でした。三重ユナイテッドウインドオーケストラさんから選曲はお任せしますと言っていただいて、ウインターコンサート、客層を考えて、モーツァルトやウェーバーは避けました。(選んでも吹く勇気はありません、、)
聴きやすく、ウケの良い曲ということでスパークにしました。音源を聴いて、分かりやすい曲だし、練習しやすいと思っていましたが、楽譜をいただいてその考えは吹っ飛びました。バンドとの絡みが難しいです!特に3楽章は伴奏をよーく聴かないと吹けません。あたりまえですが。
1楽章はバンドの盛大なイントロダクションが提示されるとすぐにクラリネットのソロが始まります。跳躍にポップス的な吹き方が要求されます。シンコペーションも多く、とにかくかっこよく吹くことを心がけました。ヘミオラ的な箇所が多くさらっと流すのに苦労しました。終盤は休みがないので窒息寸前になります。
2楽章は変わってとても幻想的な綺麗な曲です。最初の低音の旋律をいかにかっこよく吹くかでその先が決まってきます。だんだん変奏になっていき音域も上がっていきます。後半はバンドがメロディー、ソロが伴奏ですが、これが苦しい。いかに良い意味で手抜きで吹けるかが鍵になります。
2−3楽章はアタッカで、また雰囲気一転、ジャジーなリズムのかっこいい楽章です。1つ目の低音域のテーマ、2つ目の高音域のテーマ、中間部の3構造です。高音域のテーマはswingです。しかしgentle swingという謎の指定が、、おそらくはっきりとしたswingより8ビートに近いぬるっとしたswingなんだと解釈して吹きました。真面目にswingすると確実にハイハットの刻みと合わなくなります。中間部は少し切ない綺麗な旋律です。後半はまた1、2のテーマがあり締めになります。最後に一番高いC(実音B)が出てきます。疲れているところに最後のお仕置きです。思いっきり噛んで出しましょう。

インマークライナー

スパーク全楽章を演奏させていただいただけでも光栄ですが、Ⅱ部でアドルフ・シュライナーのインマークライナーを演奏させていただきました。
邦題は「だんだん小さく」です。クラリネットを演奏中に分解していくというとてもユニーク、ユーモラスたっぷりな楽しい曲です。
スパークのコンチェルトとインマークライナーを同日に演奏することはまずないでしょう。とても良い経験でした。
この曲はクラリネット+ピアノが原曲です。オケ版、吹奏楽版などがあります。
この曲の良いところは極めてクラシカルであることです。
スパークよりはるかにクラシックなメロディーが並びます。
クラリネットを分解していくという一見ナンセンスな展開とのギャップが面白いです。
最初は普通の状態で演奏が始まります。
古典のようなメロディーが印象的です。意外とタンギングが大変で、テンポ通りだと私はシングルではできませんでした。テーマ、変奏と吹き終わるとバンドにタッチしてソロはベルを取ります。曲を知らない人にとっては、真面目な曲と思いきやとんでもない展開です。大きめのホールだと分解したことを大げさにアピールしないと何をしているのか分かりません。
ここから、下管、上管、タルとはずしていき最後はマウスピースだけになるのですが、一番気をつけることは何と言っても、分解に気を取られてどこから入るかわからなくならないようにすることです!リハ中何度もスコアを覗きに行きました。
さて、ベルがなくなると曲想は変化してポルカになります。軽快でかわいいメロディーです。終わると、またバンドにタッチして下管をはずします。ここが一番見どころでしょう。下管がないともはやクラリネットではありません。
上管から上だけになって演奏再開です。困るのは持ち方です。楽譜には右手の中指でジョイントを半分塞ぐようにしましょうと書いてあります。右手の人差し指はキー操作に使うので右手中指+薬指で支えるのがいいでしょう。
曲はAllgrettoの跳躍多めの楽しいメロディーです。何個か出すのに困る音があります。下管がないわけですから工夫しないといけません。上加線のCis(実音H)はB+トリルキー下二つ(これは完成形でも使いますね)、上加線のE(実音D)はスロートのAis(シ♭)+トリルキーの一番下で出しました。
上管から上だけなのによく工夫して書いてあるなと感心します。
そして下管を取ってマウスピースとタルだけにします。ここまでくると一昔前の吹奏楽部です。でもちゃんと演奏します。音はそのまま吹いた時のAs、半音下のGを使います。Gの出し方をとても丁寧に書いてあります。かいつまんで言うと右手の人差し指で穴を半分塞ぐなのですが、これがとてもうまくいきます。中指だと変になります。素晴らしい。
最後はマウスビースだけにして締めの音を吹いて終わり。
パフォーマンス力が要求されますが、見て聴いて、吹いて面白い秀作だと思います。

演奏を終えて

大曲を2曲演奏してさすがに疲れましたが、三重ユナイテッドウインドオーケストラの団員さん方がとても暖かく迎えてくれて、細かい気配りもいただき演奏に集中できました。また大入り満員で、このバンドの知名度、高いレベルがうかがえました。
吹奏楽バックではクラリネットキャンディーくらいしか吹いたことがなかったので貴重な体験をさせていただきました。

菰野町の広報誌に掲載いただきました

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